子供たちは生まれながらにして自然に対する好奇心を持っている。水たまりで水しぶきを浴びたり、丘を転がり降りたりするのを待ち望んでいるのだ。岩の下を這う新しい虫を見つけたり、木から木へと飛び移る鳥のさえずりを聞いたり。
しかし、ますます多くの子供たちが、自然から切り離された世界で育っている。 研究者たちは次のことを発見した。イギリスの子供たちは、現実の動植物よりもポケモンのキャラクターを識別する方が得意だった。しかし、親が少し励ますだけで、子供たちは身の回りの世界に興味を持つようになる。
家の中に入る時間になっても、冒険を続けるのに役立つ7冊の本を紹介しよう。
ジェラルド・バレリオ
バードウォッチャーを目指す子供たちに最適な、北アメリカの一般的な鳥のイラストが切り絵で描かれている。簡略化された芸術的な描写は、地元の鳥の最も重要な識別特徴を説明するのに役立ち、幼い子供でも種の違いを認識することができる。ヴァレリオはそれぞれの鳥について興味深い事実を説明し、トドカケスのように普段は気づかなかったり、ツノメドリなどあまり見る機会のない生き物への好奇心を刺激する。
リタ・グレイ (著), ケナード・パック (イラストレーター)
美しいイラストと叙情的な文章で若いリスナーの心をとらえる本書は、花粉媒介者の生活、彼らの食料源、森や砂漠に生息するその他の生物について取り上げている。グレイは、フィールドガイドというより物語のような文章で、植物と動物の関係を簡単かつシンプルに描いている。月見草、サボテン、ハチドリなどを描いたパックのイラストは、若い読者に地元のさまざまな植物や動物を紹介し、読者自身が目を配るきっかけを与えてくれるだろう。
ミランダ・ポール (著), ジェイソン・チン (イラストレーター)
水の循環は、単に4年生の理科の授業で習うものではない。空から雨が降り、水たまりから蒸発するのを見ながら、私たちが毎日生きている物語なのだ。ポールはこの物語を、雨、水たまり、雪、氷、霧、湖の1年間を追いながら、子どもたちの目を通して語る。この詩的でユニークなアプローチは、自然は私たちから切り離されたものではなく、私たちが体験するものだということを子どもたちに教えてくれるだろう。おまけに、この物語に登場する家族は、児童文学ではあまり描かれない多民族である。
ニッキ・マクルーア著
この物語では、少年が家族と海岸で一日を過ごしながら、フジツボからサギまで、海岸の生態系について描写している。両親がいかだを作り、彼は潮が満ちてくるのを丹念に待ち、一日中泳いだり飛び降りたりして過ごす。太平洋岸北西部に住んでいない子供たちは、この本に登場する植物や動物になじみがないかもしれないが、待つことの難しさや探検の興奮には共感できるだろう。
ケイト・メスナー (著), クリストファー・サイラス・ニール (イラストレーター)
子どもは誰でも、想像の中でしか見ることのできない秘密の王国を夢見るものだが、この絵本はそんな子どもたちを、雪の下に存在する動物たちの世界、サブニブ層まで連れて行ってくれる。少女が父親と一緒に森をスキーで滑るとき、エゾリス、トガリネズミ、ビーバーの世界が露わになる。子供も大人も、この居心地の良い本を読むことで新しいことを学ぶだろう。
カエル、カラス、チョウなど、この本に登場する動物たちはほとんどの読者になじみがあるが、イラストはそうではないかもしれない。パシフィック・ノースウエストのネイティブ・アーティストによるアートをフィーチャーすることで、若い読者は見慣れた動物を違った視点から見ることができる。鮮やかな色彩とシンプルな文章は、小さな読者も大自然について学ぶことに興味を持つきっかけになるだろう。
ゲイリー・ロブソン(著者)、イライジャ・ブラディ・クラーク(イラストレーター)
ウンチの話をせずにはいられない子供がいるだろうか?この本は、スキャット(うんち)とトラック(足跡)について子供たちに教えることで、動物の識別にユニークなアプローチをとっている。イエローストーン国立公園へ休暇に出かけた一家は、動物に出会えなくてがっかりするが、動物がいる証拠をたくさん見つけて大喜びする。この絵本は、さまざまな国立公園を取り上げたシリーズの一部なので、遠く離れた土地について学んだり、身近な動物に親しんだりすることができる。
「このABC絵本は、ABCを覚えたての子どもたちや、自分たちの住む世界についてもっと知りたいと思っている年長の子どもたちを夢中にさせる。植物から宇宙物質(隕石など)まで、数え切れないほどの自然物の見分け方を、美しい写真とともに学ぶことができる。本書では、ベリー類など日常生活で目にするものから、ザクロのようなエキゾチックなものまで、さまざまな自然物を取り上げている。魅力的な野菜の写真もあり、子どもがチャードを食べてみたくなるかもしれない。
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